今日は、祖母の命日。
10月は私にとって生と死がまみれる月間で、
その最後が今日。祖母の命日。
昨日、仏壇に手を合わせながら、
ふと、私が事故にあい、入院した時のことを思い出していた。
大学1年生の冬だった。
祖父母と一緒に暮らしていた私は、
早朝から家を出てスクーターで街に向かっていた。
その途中で事故にあった。
あの事故の知らせを受けた祖父母は、
どんな気持ちだっただろうと、はじめて考えた。
そういえば、どっちが電話を取ったとか
何も聞いていなかった気がする。
毎日遠くの病院まで通ってくれた祖母に、
ちゃんとありがとうって言っただろうか?
わかっているつもりで
全然わかっていなかったなと思い知る。
今更だけど、ありがとう。
ごめんね。心配ばかりかけて。
そう、祖母に呼び掛けた。
今日は、形見の指輪をはめてみた。
仕事をするにはごついので、
タイピングをする指には重くて、
あまり長くははめていられないけれど、
ちょっとだけ祖母を感じることができる。
いつかまた会いたいな。
ちゃんと、ありがとうと
面と向かって言いたい。
イメージの世界でもいいから。