ほほーんと暮らしたい(再)

いつのまにか、言葉が出せなくなっている自分に気づきました。自分の中を整理するために、自分のLead the Selfを保つために、思ったことを自由に書きたいと思います。最近は私の体調(うつ病)や難病(ファブリ―病、大腿骨骨頭壊死)の夫との近況についてがほとんどです。

STING 2019.10.10

スティングの福岡公演に行ってきた。10/7.

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私のスティング好きは、高校時代から。
というかポリスが好きで、そのままスティング。
結構聞きこんできた。

ライブにも行った記憶はあるのだけど、スティング以外にも
いろいろ行ったので、もう記憶がぐちゃぐちゃになっていて、わけわからない。

チケットは18000円とお高いのだが、
行けるときに行こうと思いチケットを取った。
行けるときに行こうというのは、特に体調の不安定な夫を見てると余計にそう思う。

スティングは、夫とも共有の好きなアーティストなので、
彼とともに行くことに。

日程は月曜日の夜。
月水金の昼夜は彼の透析日なのだけど、
「それって午前にしてってお願いしてみたら?」と言ってみたら、結構あっさり変更できた。
なんでも、聞いてみることですね。


■体に難のある人がライブを楽しむには


ここからは、「体に難のある人がライブを楽しむには」という話を書く。

チケットは2階席。
1階アリーナと交換していただける話もいただいたが、
夫は体調に波があるので、調子が悪くなったらすぐ出られる場所が望ましい。
スティングだし、客の年齢層も高いから、オールスタンディングはないだろう
とは思ったけど、彼の楽曲からしてもロックビート系多いし、
コアファンも多いだろうし、こわいもんなぁと思ったら、
やっぱり2階席のラインは譲れず。


実際、会場についてみると、意外と真ん中に近く、段差も大きいので
前の人にかぶらず、見やすい。
そして通路に近い位置の、5段目だったので、何かあってもすぐ出れる
というのはとても安心感がありました。

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安心感はとても大事。
楽しみたいからね。そわそわしながらライブみたくないもん。
友達と一緒にワーッとノリで行くのなら、アリーナもありだと思うけど、
以前国際センターでのライブで(これが私はスティングだと思ってるんだけど、違うかもしれない。でもだとしたら誰?ビリー・ジョエル?結構メジャーな人だったと思うのだけど)
ま、誰だったかはともかく、チビな私は前に大きな人が来るとステージ見るのが難しく、ストレス溜まったのでwそれよりはかなり良かったんです、2階。
年齢ってのも大きくありますけどね。

それから、身体障碍者に対する対応が、とてもよかったのがうれしかった。
車いすをはじめ、体に難を持つ人はうちに限らず、
1階での視聴はなかなかにハードだと思う。

なので2階席が推奨されているのだと思うけど、2階には
エレベーターであがらなきゃいけない。
エレベーターを探すも見つからず、地図上にはあるのに、所定の位置にない。
混雑するから使えなくしてあるのかなと思いつつ、
階段に向かっていく途中にスタッフのお兄さんがいたので、
「エレベーターどこですか?」と聞くと、杖を持つ夫をさっと認識してくれたようで、「ご案内しますね」と道をあけて誘導してくださった。
エレベーターは、アリーナ入り口から暗幕で隠れたところにあり、
「ここはわからんわ~!」と言ってたら
「一般の方は使えないようにしていますから」とのこと。

2階にあがると、エレベータ付近の席には、車いすの方々が幾人かいらっしゃった。
私たちは、たまたま2階席があたったんだけど、そういう席は申込段階から確保してあるのかも。いい配慮だし、障害があるからといって楽しめないというのにならないことがいいなと思う。

さて、私たちの席はというと、エレベーターから少し離れているようだ。
そのまままっすぐもいけるけれど、段差をかなり乗り越えていく必要があるらしく(後で単身で行ってみたけど、ほんとに何かのゲームかと思うくらいなんども上り下りがあった)、「段差、ない方がいいですよね。一旦外に出て回りましょう。」とお兄さんが誘導してくださった。物販への列と逆行しながら、お兄さんについていく。
ぐるっと回る形で逆の方の入り口に向かい、そこで別のお兄さんにバトンタッチ。
素晴らしい誘導でした。
こういう方もいらっしゃるのね。普通のバイトじゃないなという感じ。
慣れてらっしゃるし、かなり気が利かれるし、よく観察されている。
学生じゃないだろう。年齢的にもそう見受けた。

さて、別のお兄さんに席まで案内していただいてびっくり。
国際の2階には来たことがなかったんだけど、席が板の間。
3階席の上の方はよくあるプラスチックの椅子なのに。なんだろう、この違いって。
私的には板の間の方が好きではあるので、そこまで苦にはならなかったが、
私たちの前は松葉杖の女性とお連れの男性。
このお連れの男性の方が、腰が痛くなるらしく、
曲の合間に拍手しながら立ったり座ったり。ほほえましく見守った(^^)
次に国際の2階でライブをみることがあれば、
クッションは持参したほうがよいかと思った。


■ライブの話

さて、実際のライブの話を。

チケット当選の知らせを確認して、夫に話したら、彼が今回のアルバムを入手してきた。

 これ。My Songs.
名前の通り、セルフカバー集だ。ポリス時代からのものも多い。

My Songs

My Songs

 

 ってんで、予習は万全である。

(ちなみに、ここに入ってなかったのは5曲くらいだったけど、ほぼ知ってたので問題なかった)

会場の音は良かった。
国際って、そんなにいい印象がなかったけど、音の大きさもちょうどよく。(ちなみに夫には大きすぎたらしい)

スティングの声が安定しているというのも、大きな要素だったのかもしれない。

スティングは68歳になったとかいうのに、声が出る。
言葉のセレクトがいまいちだけど、ほんと現役って感じ。
彼の楽曲はそもそもがキーが高いものが多く(正しく言うとキーが高くなるものが多く)。
30代で歌っていた曲を、60過ぎてイメージを変えずに歌うってのは、
これって超人じゃないとできないんじゃないかと思うわけで。
体だけじゃなくて喉もかなり鍛えてるっぽい。
演奏も歌もほぼノンストップだし。

ちなみにロクサーヌの時には、
さすがにサビの叫び的な声はだせずで、残念だったけど、
それ以外は、逆に年齢を経た深みが声に乗ってて、よかった~。

帰りの車の中で、CD聞いたけど、迫力が全然違う。
当然といえば当然だけど、プロだなぁと思う。

スティングを近くで見たい欲求もなくはなかったけど、
2階席でよかったと思うのは、このステージ含め会場の全体感が感じられたこと。
今回はライティングにもかなり力が入っていたよう。


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2階席なのに、クラブにいるような、すごく近くにいるような感じがしたり。
ライティングの力を感じた。
仕掛け的にはステージにライトが3連くらい貼られていて、それが動くというシンプルなものなのだけど、そこにたくさんのバリエーションがあり。その全体を見渡せたので、この席いいじゃんとにんまりしながら楽しんでいたのでした。

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ライブ好きなら、セトリは気になるところだと思う。
ま、私のブログは見てる人もそう多くないので書いてもいいのだけど、
書いても好きな人しかわからないと思うので、
気になる方は検索してくださいw

で、もちょっとだけ書く。

やっぱり、どの曲がオープニングなのかってのは、気になりますよね。好きな人なら。
どの曲でもいいなと思っていたけど、
この曲からというのが最近定番らしいMessage in a bottle。
ドラムのtantantanという音が軽快に聞こえると「きたきたきた!」って感じ。
あれ。この曲から始まるライブ、見たことあるぞという既視感。

Shape of My Heartは、入りのアコギの音が聞こえてくると、ぐぐぐっとハートをわしづかみされる感あり。個人的にアコギの音が好きだというのも大きいんだけど、切なさが。LEONの曲だしね。

どの曲も好きなので、どこで何が来るのかなーってすごく楽しみだった。

それで一番どこで来るのか~って思ってたのがやっぱロクサーヌだったんですが、
終わってみたら、なるほどという感じでした。
あのシャウトを前半に持ってきてしまったら、かなり違う構成になっただろうな。

バンドの皆様は、もう慣れてる感じで、特にボーカル隊の皆さんとの絡みをうまく組んであって、スティングのカバーをカバーじゃないような形で見せてくれた。
ステージって、こういうのも大事だなって思う。
若さで声だけで魅了できたころから、変化しないようで変化しているスティング。
イメージは変わらずにうまく変化を出している。こういうのは本当うまい人。
もちろん努力あってだろうけど、頭もよい。元教員だっけ。

私は音もとても気になるけど、
エンターテイメント的な要素もとても気になるのだけど、
今回はどっちも満足のいくものでした。
ライブの楽しさを、久しぶりに感じて嬉しかったなー。
20代のころ、月3くらいでライブに足を運んでいたころのことを思い出しました。

また少し頑張れる(笑)