「この世のすべてはあるべきところにおさまるようになってるんやよ」
(「君の名は。Another Side:Earthbound /新海誠原作 加納新太著 角川スニーカー文庫」より 三葉の母二葉が、夫俊樹に言った言葉)
二葉が亡くなったことを、夫俊樹は大いに悲嘆し、その原因をこの神への信仰を中心とした共同体と宮水として、これを恨み崩壊したいと町長になった。
前近代の神を信仰対象とした権力構造から、近現代的な政治を中心とした統治機構へ変えようとしたのだ。
そして彗星がやってきた。
三葉に瀧が入った状態の時、娘(の姿をした瀧)に胸倉をつかまれ、自分の娘に娘ではない誰かが入っているその状態を認知した。
彗星Xデーの当日、発電所爆破の前後の三葉の様子を一葉、四葉から聞き、そして町長室に来た三葉当人を見て、彼女の言葉を聞かずとも何を訴えに来たかがわかる自分と対峙する。
今、自分がこの立場でここにいるということがこたえである。
三葉の言葉を非現実的な言葉を聞くことのできる自分が、町長という立場で町を救える立場である人間で在ることに意味があることがこたえであると。
そして娘の中に、亡き妻二葉を見、冒頭の言葉を深く理解するのだった。
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「君の名は。」を見ただけではわからないアナザーストーリー。
映画を見た直後のタイミングで一度サーッと読んだだけでしたが、改めて読むとそのスケールが壮大であることがわかります。
これって実は私たちが生きるこの世界のことかもしれません。ファンタジーではなく、知らないだけで。
私は神職でもなく、凡夫として生きる人間ですから、この「君の名は。」のように多くの人の危機に瀕するようなことに関わることは考えなくてもよいかもしれません。
が、ここで言われる”この世のすべてはあるべきところに収まるようになっている”のであれば、私たち人間は、「もっと思うように生きてよく、そのことによっていくらでも人生を変えることができる」ということが、この映画のメッセージでもあるのではないかと。
今このことを肝に銘じて考えるべき時期だと、私自身が感じています。
2枚目は、今日息子が朝から外に出て作ってきた雪だるまw
こういう一瞬一瞬を楽しまなきゃね。
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