1-2.冒険への誘い
巡禮記の沖縄ツアーの存在は知っていた。年に1回?2回?あって、寒がり動物占いコアラの私はツアーの写真をみて「いいなぁ。あったかそうだなぁ」と思っていた。
昨年かその前か、先達の育子さんに誘われたのだけど、こども関係の何かの用事が入っていてお断りした記憶がある。
その時はとても行けるような気持でも状況でもなかった。
が、育子さんが誘ってくださるということは、なにかヒントがありそうな気はした。
行ける時が来たら行くようになるだろうと思っていた。
巡禮記は私の変革のきっかけをくれる。
だから、思うところには行きたいのだが、遠方での開催が多く、なかなか足が運べない。
2年半前の熊野は「行ける時に」と決めて行った。
そういう決断がびっとできる時はよい。気持ちも決まるから。
前項で書いたように、身体を壊し復活できたこともあって、そろそろ今年のうちにどこかに行きたいとは思っていた。
伏見のお山は、みなことあるごとに行かれているので、一度行ってみたいと思っていた。京都ならば新幹線で行ける。
パニック障害的な症状を飛行機で起こしかけたことのある私は、
不調の時の飛行機はちょっと苦手だ。
だから、新幹線ならば、そこまで不安ではない。
でも、なぜか気持ちが沖縄なのだ。
夏くらいから、こと沖縄の記事や文字が目に入る。
ゼミ旅行で学生が沖縄に行っている。
友人も何人も行っている。そんなに沖縄ブームなの?っていうくらいそれが目に入る。
せやろがいおじさんも目に入る。
そんな話は聞いたことがない。
おそらく私のセンサーが沖縄を感知しているのだ。
これは行くしかないのだろうと思った。
沖縄はひめゆりの塔にあるような哀しい戦場の跡地もあるところだ。
敏感な私のセンサーはそういうのもキャッチしてしまうだろうと、これまではそういうところへ行くのは避けていた。そういうことを父親から言われていたのもあった。
が、時は来た。
行く。行ってみる。
私は、沖縄に行くことを決めた。