ほほーんと暮らしたい(再)

いつのまにか、言葉が出せなくなっている自分に気づきました。自分の中を整理するために、自分のLead the Selfを保つために、思ったことを自由に書きたいと思います。最近は私の体調(うつ病)や難病(ファブリ―病、大腿骨骨頭壊死)の夫との近況についてがほとんどです。

悩ましい介護認定

母親の介護認定の期限が8/31で切れるため、
認定調査の申し込みをしに役所に行ってきた。半年ごとに認定するらしい。

これまで在宅で要支援1の時には、
いきいきセンターのケアマネさんと調査員の方で仕切ってくださったこともあって、
私が同席しなくてもいい時もあったのだけど、
昨年夏に病院に入ってからいきいきセンターさんの管轄を離れた(一時的に在宅ではなくなった)ために?、介護認定の更新も途切れていた。

母親は夏から冬にかけて計5回の手術をし、
2月にリハビリ病院に転院したところで、介護認定の期限が切れているのが発覚。
リハビリ病院のソーシャルワーカーさんとの二人三脚で、
認定調査からの認定にこぎつけた。

リハビリ病院に転院した母は、
今思えばその前の救急病院の段階から兆しはありはしたが、みるみるうちに認知が激しく衰えていった。
最初は「病院疲れもあるよね。気力がなくなってるから仕方ない。」位に思っていたのだけれど、言葉も少なくなり、反応もしなくなり、目の焦点が合わない。表情がない。口を開けてぼーっとしていることが多くなった。
後半は、妄想が出てきて「家に帰る!」と私の迎えをまったり、
薬や食事を拒否する行動もとるようになり、お医者さんや看護師さんを敵のように扱ったりした。
字も書けないし、あんなに好きだった本も読まない(読めなくなっていたと思われる)。テレビもみない。
そんな状態での認定調査の結果は要介護3。

リハビリ病院ステイの期限が2ケ月だったので、そこから老健に移った。
リハビリ病院では、要注意人物で、動いたらナースコールがなるマットで囲まれたりしていたが、老健に移ると割とすぐに母の状況が変わった。

前の病院と何が違うかというと、
個人のベッドに居る時間が短いというのが一番だろうか。

本人には、「老健は、生活のリハビリをするところよ」と説明をしているのだが、
実際問題そうで、朝起きて自分で(できないところは手伝ってもらって)パジャマから、普通の洋服に着替え(実際問題は機能的にあまり変わりはしないのだけど)、リビングルームに行き、みんなで食事をし、基本はリビングで過ごす。
お昼寝したい時には戻って昼寝をしてもいいみたい。

そういう「病院ではない施設」では、いろんなスタッフさんがたくさんいらして、
それぞれに忙しそうではあるけれど声かけをよくしてくださる。
病院のように居場所がベッドのみではなく、基本放置ではあるけど、
なにかあると気掛けて声をかけてくださる。
そんな中で徐々に母は慣れて行った。

最初は薬を飲まない、ご飯食べないとごねて、
私が説得して飲ませたり食べさせたりもしていたが、観念したのか、受け入れて生活するようになった。

お茶の時間に好きなブラックコーヒーが飲めるのも、気に入った理由かもしれない。
最初は自分で申告しないからミルクお砂糖たっぷりのコーヒーが来たりして「美味しくない」と顔をしかめていたので、
私が行った際に「母はブラックが好みなんですよ」とスタッフさんに言ってみたところ「そうなんですね!」と新しくブラックコーヒーを入れてももらえたら、ごくごく飲みほして「おいしい」という笑 スタッフさんほっとするw

そんな風にぎこちない感じながらも、少しずつ慣れていって、
今ではご飯完食。足りないといい、完全普通食、ご飯多めで過ごすようになった。
本人は今や「ここのご飯はおいしい。栄養士さんがいろいろしてくれる」という。

同時に認知症の症状はなくなり、前の病院では脳のCTで脳の血管の硬化やつまりもあると指摘されていたので、正直あきらめていたのだけれど、現時点ではすっかりもとに戻っている。なんでかはわからない。でも何かが変わったのだ。母の中で。環境が影響しているとしか思えない。

母は車いすで好きに動けるが、基本はリビングで本を読んでいる。新聞も読む。
時間が長いので相当暇といいながらも、人間観察をするようになった。
リビングでの居場所は決まっていて、一人で座っていることもあれば、4人いる時もある。今日は4人いて、母はお皿の拭きものを手伝っていた。(そういう姿初めて見た!笑)
今、老健にお世話になって3ケ月を過ぎたところ。

1ケ月立たないくらいから、「本が読みたい」といい出し、一旦は持ち帰っていた本をまた持って行った。耳が遠くなっているので、本くらいしか楽しみがない。
でも本が読めるってすごいことだ。あの認知症の症状がひどくなっていったあの時期を思い出すと、母は別人だ。

本人はその時の記憶はないという。ぽっかりとあいた記憶。

七夕に短冊を書いたというので見てきた。
「家族が幸せになりますように」と書いてあった。母らしい。
字もしっかりしている。以前の母の字だ。書けなくなっていたとは思えない。

さて、介護認定のやり直しで、おそらく7月中には審査が入り、
遅くても8月後半には結果が出る。
9月1日から新しい認定基準になるわけだが、要介護3から低くなるのは必至だ。
その場合、どうなるのかがよくわからなくて、
今の老健の介護支援員さんに聞いてみた。

現在、老健の次の施設ということで特養に2カ所申し込みをしているが、
この2カ所は要介護3以上じゃないと入れない。
そもそも空きが少ないので、順番が来るかどうかはわからない。
どんな認定が出るかによるが、介護付き住宅型施設に入るのが一般的だといわれた。
ただ、この介護付き住宅型施設っていうのはものすごくいっぱい、ピンからキリまであるらしく、なにをどうえらべばいいのかさえわからない。
リハビリ病院に居る時に、中間業者さんに2.3度紹介していただいたが、結局お金の面で折り合いがつかなかった。
特養であれば、年金の範囲で対応してもらえるので安心なのだけど、さて、その辺どうなるかは時の運もあるみたい。

まずは、今やれることはやりつくしているらしい。
それがわかっただけでも、すっきり。

介護認定の審査が入るのを待つしかないという状態なう、だ。

母の心身ともの健康でしあわせなのが一番。
補聴器も購入が決定し、今日正式注文をした。
生活のQOLを上げて、幸せに毎日過ごせることができるのがいい。

ここまでやったので、私がやれることはもう願うしかない。
運はもう天に任せるしかない。

さて、私は私に集中だ。